話を聞くということ

さて、いつもながらの顧客との面談。

顧客に人(会社)を紹介するケースで、紹介者として
どれ位会話に交じるかということに苦慮する。

当然紹介者と顧客がメインで会話が盛り上がるように、
たまにコメントを入れてしゃべる訳ですが・・・。

今日のケースでは、明らかに紹介者がしゃべりすぎだった。

顧客が何かしらヒントをくれそうな話を切り出そうと
する時にも、自分の話を繰り広げ、顧客が聞き役になる
そんな展開が多かった。

最近、人が話しているのを聞いていて、議論がヒートアップ
してきた時に、両者ともしゃべり続けているのを見ることが
ある。

お互いしゃべり続けてるってことは、お互いの話を全く聞いて
いない訳で、ヒートアップした議論は声の大きい方が主導権を
握り、結局うやむやで話は終わってしまう。

かつて人の話を聞くのがとても上手な上司に仕えたことがある。
その人は最終的には自分の意見を曲げないのに、人の話は最後
までとことん聞いた。
耳の痛い話だろうが、楽しい話だろうが、我慢して聞いていた。

少なくとも話し手は、自分の意見や考えを伝えることができた
ことに満足した気分になり、最終的に結論が思惑通りにいかなく
ても、まあ話し合った結果だから・・・、と妙な納得感があった。

ネットの世界でも、リアルの世界でも、伝達するのは難しい。
でもそれ以上に難しいのは、とことんまで聞くという姿勢を維持
することだと思う。