マイクロファイナンスについて

マイクロファイナンス、名前は知れどもこれまであまり実態は知らなかった。

貧困にあえぐ国については、アジアのとある国に過ごした経験があるので実態は知っているが、マイクロファイナンスがどのようにその手助けをするのかは知ろうとしていなかった。

とある縁で、マイクロファイナンスに造詣のある会社と知り合い、内容を調べてみた。

数十米ドル規模のファイナンスを主に女性に行い、生活を向上させるため、例えばミシンを新しくして生産性を上げるとか、ブタを買って生産量を上げるとか、そのような使途になるようだ。
女性向けと言うのは、男性だとその資金が生活向上に使われない可能性が高くなるとのことで、世界を問わず男性はついつい・・、というのが多いようだ。

仕組みは素晴らしいし、デフォルト率も低く、十分ビジネスとしてやっていけるという面白い仕組みだと思う。
それによって生活環境が改善されることも素晴らしい。
前向きに生きる人への救済措置だと言える。

しかし一方で、そのような格差を生んでいるのは何なのだろうか?
政治? 社会? 経済?

最悪の状況が起こった時、人は慌てて何とかしようとし、若干の改善ができ、それに満足して根本的な解決を先送りにする。
もっと根の深い問題があるのかも知れない。

ただ、お金だけがすべてではない。
何かの逸話で、どこかの途上国の人が先進国を訪れた。
帰国して、民衆に先進国がどのようなものなのかを問われ、
先進国では2つの大事なものがあると答えた。
一つはお金である。これがあれば色々便利なものが買えるし、好きなものを集めることもできる。
もう一つは星空だったり、森だったり、きれいな川だったり、自然物だ。
我々の国にはその自然がある。
だから、我々の国は豊かな国なんだ。

さて、我々の国はどうなんだろうか?