パワハラ上司

まず断わっておく!
これはあくまで一般論である。
決して自分の身の回りにあることではない・・・。

さて、昨今パワハラという言葉がセクハラと同じくNGとして定着してきた。
まあセクハラは論外。
パワハラは微妙だなあというのが、自分の感覚であった。

と言うのは、パワハラと指導の境界線が不明確で、当事者の意識によって判定が分かれると思っていたからである。

ただここで改めてパワハラの定義を確認してみた。

「会社などで職権などの権力差を背景にし、本来の業務の範疇を超えて継続的に、人格と尊厳を傷つける言動を行い、就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与える行為」

と読んで、ああ思い違いだったと感じた。
つまり当事者の意識うんぬんではなく、人格と尊厳を傷つける言動ということであるから、指導という範疇からは外れていることになる。

例えば「お前はほんとに使えないな、もう辞めちまえ」というようなもの。
この言葉を聞いて、いや、辞める訳にはいかない、使えると思われるような人材になってやる・・・、と考える人は今時少ないだろう。
負けん気を刺激する方法は、万人に対する指導方法ではない。

つまり指導するということは、その対象となる人にとって効果的かどうかということも考えなければならない。

しかし現在、人は減らされ、本来マネージングすることが仕事であるはずの人がプレイヤーとしての役割も担い、どちらかと言えば目に見えるプレイヤーとしての結果を求められているとなると、指導は画一的になる。

言い訳も簡単、「平等な人事」だ。

ちょっと、話がそれた。
パワハラ上司には2通りの人がいるらしい。
一つは、自分に自信のない人。
もう一つは、上司自身がその上司から無理を強いられている人。

自分に自信がない人には、パワハラを受けることでどのような気持ちになるのかを第三者を通じて説明してもらうことが必要。
無理を強いられている人には、一緒に問題解決に当たると言う姿勢が必要。

だそうだ。
ただいずれにしても、その対象となっている当事者は目の前のことで一杯で、そんなことは考えられないのだから、周りにいる人が第三者的に関与していく姿勢が必要になる。

やっぱり「チームワーク」なんだよなあ、組織とて。