興味ある事業

VCはIPOしてもらってナンボの世界である。
なので、業種うんぬんで好き嫌いを言うべきではない。
それは分かっている・・・、分かってはいるが・・・。

VCに勤務する前、もし自分が起業するならどのようなことを事業にしたいか考えたことがある。

当時、市場に成長力があるかとか、参入障壁が低いかなどというようなことは度外視して、純粋に興味ある分野ということで考えていた。

一つはテーマパーク。一つは日本の伝統工芸品を輸出する業務。
テーマパークを造ってやる・・・と思っていたのは10年前位。
仕事は来た人を楽しい気持ちにさせることで、その成果は笑顔になっているかどうか、分かりやすい・・・というのが趣旨だった。

一方日本の伝統工芸を輸出するビジネス。
これは5年位前に考えていたことだと思う。
日本が世界のガラパゴスになっていきそうで、知られる、分かってもらうのを待つのではなく、自ら紹介して行きたいという思いが高まったと記憶している。

両者ともネットだと極めて小資本で実現させることができる。
テーマパークは仮想空間で実現できる。
当然システム開発コストは膨大にかかるが、リアルの設備を投入するのと比較すると、桁が2つ位違うだろう。

伝統工芸の輸出は、詳細は述べることができないが、最近色々な方法で海外に日本の文化を広めることができる。

VCはその両者に投資を検討できる。

しかし「商品を好きになるな」という教えも受けた。
冷徹に事業を見る目も必要である。

プロとはそういう割り切りができる人のことを言うのだろう。