事業への気概

また精神論的な話になるが...

VCも事業である以上、株主や投資家に対する責任がある。
だから必死で最新知識や業界動向、場合によっては未来の
社会を創造する位の心構えで持って投資検討する。
(すみません、チョット吹いてますが...)

先日、売上も立たず、VC中心に投入した資金が給料に
消えている会社があり、今後の見通しも立たなかった。
そしてその社長は法外な報酬を取っていた。

法外と言うのは、サラリーマンと比べてとか、ベンチャー
にあるまじきとか、そんなレベルではなく、耳を疑う
もので、正直、
「お前には良識とか、常識とか、見識とか、その辺の
何かはないんかい!」
というレベルであった。

勿論社長のリスクはVCなんぞより遥かに大きく、その対価
としてと言うことは分かる、が、それは研究開発なんかに
命を削っている会社の場合だ。

VCを含む株主は、業を煮やし社長に事業の抜本的な見直し、
並びに報酬の減額を求めた。
つまりキャッシュアウトするのを減らし、投資資金を事業に
割り当てろということ。

社長は一旦その条件を飲んだ、が、同時に「副業して良いか?」
つまりバイトして良いか?と聞いたと言う。

その話を聞いた時、自分の中で何かが終わった。
自分としては、

「水をすすってでも事業にかける、だからもう少し待ってて欲しい」

と言って欲しかった。
仮にパフォーマンスででも。

青臭いことを言ってるとは思う。
しかし、
情熱を失った人に、熱く語りかけることは何もない。