人脈について

人脈って、大事だろうか?

よくベンチャー企業で事業説明を聞く時に、
「取締役の◯◯は、元大手企業の役員で業界に顔がきく」
とか、「○○研究会で同窓だった」とか本人または役員の
人脈の厚さを語られることがある。

当初は、「ああ、すごいな」程度の感想だった。

しかし本当にすごいことなのか?


会社は一つのコミュニティ。
コミュニティには色々な個性があり、それを経営陣が束ねている。
コミュニティの個性に優劣はなく、コミュニティとしてまとまっており、共有された目的に向かって力を合わせ走っていることが重要なのだろうと考える。

資金力や知名度に劣るベンチャー企業にとって、他のコミュニティとのつながりを持っていることは好ましい。
それを表す言葉として上記のような表現がでてくるのだろうなと思う。

ベンチャー企業がその業界でどのようなポジションを獲得できるかということにおいて、経営陣のバックグラウンドや業界での位置づけなどは極めて重要なのは間違いない。

ただ人脈を確保することに夢中の、本末転倒な会社も・・・。

あとは人脈はその人を映す鏡だってこと。
その人は、物腰の柔らかい、丁寧な人だなあと思っていても、その人の属するコミュニティがガツガツ系だったりすると・・・、
どっちがその人の本質なんでしょうね?
ま、後者ということになるんだろうなあ。

人脈は必要、一人じゃ大きな仕事はできないのだから!
だけど、その人脈の質はもっと重要。
IPOの実現を適えるかどうかなのだから!